漬物は自分で作れる
食物を長期保存する方法の一つに塩を使ったものがあります。野菜を使った漬物はその中で最も一般的な保存食ではないでしょうか。
スーパーに行けば漬物がたくさん売られています。でも自分で作ることもできます。白菜の塩漬けは特に簡単な部類に入るのではと思います。私もとりあえず作ってみてその簡単さに驚きました。
作り方
普通はバケツのような容器に蓋と重石を使うと思うのですが、今はお手軽に作る専用品が売られています。便利ですね。
白菜を干す
白菜の根元に包丁を入れて幾つかに割った状態で天日に干します。ある程度の水分を飛ばすためかと思います。やらなくていいかもですが。
時間は1日だけ、数時間だけで良いようです。私はダイソーで買った乾燥野菜のためのネットを使用しています。
塩を計量する
塩の量は味と保存期間に繋がります。
多くすれば酸っぱくなるけど保存期間が長くなる。少なければその逆で酸っぱさはほどほどに保存期間もほどどになる。高血圧など塩分を控えなければならない人は気を付けた方がいいかもしれませんが、私は極度の低血圧なので気にしていません(いいのか?)。
具体的な塩の量ですが、容器を購入したホームセンターが紹介していた量を参考にしています。以下に記載しておきます。私は1ヶ月保存できるような量で漬けています。
# | 即席漬け | 一夜漬け | 早漬け | 保存漬け① | 保存漬け② | 保存漬け③ |
材料の重さに対して | 1.5~2% | 2% | 3% | 6% | 9~10% | 12~14% |
材料1kgに対して | 15~20g | 20g | 30g | 60g | 90~100g | 120~140g |
保存期間 | ー | ー | 2~3日 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
また、塩については食卓塩ではなく粗塩を使うのが一般的なようです。
白菜に塩をこすりつける
白菜、特に根元の部分に塩をたっぷりと擦りつけて馴染ませるのが良いようです。
白菜を並べる
容器の底に幾らか塩を撒いてから、塩を馴染ませた白菜を並べます。改めて切ったりせずに干したままのサイズで並べています。
なお、今回はお試しでキュウリを追加で一本入れています。手前の底に見えるのがそれです。
蓋をする
蓋に重石替わりのハンドルがついています。私は容器いっぱいに白菜を入れるので一番緩めた状態で蓋をしています。少なければハンドルを回して圧力を高めましょう。
数日間放置する
あとは放っておきます。
1日経っただけでかなり嵩が減るので、そのタイミングでハンドルを捻って圧力を強めています。これが良いのかどうかわかりません……だいたい漬物の作り方を見るとしばらくしたら逆に重石を減らしていますから。
下の写真は4日後の様子です。かなり嵩が減って、大量の水分が染み出しているのがわかると思います。
切って封をして保存
数日(私は3~4日)経過したら水気をきって、ほどよい大きさに切って保存容器に入れて封をします。初めて作った時、水もそのまま保存容器に入れたら日に日に白菜がぐにゅぐにゅしてきたので水はきった方が良さそうです。
普通はこのまま冷蔵庫で保存すれば良いと思います。私はこの記事を書いている時点では冷蔵庫を使用していないので北側の部屋に置いています。寒い時期のおかげか特に問題ないです。
保存性
購入した容器が思いのほか小さくて4分の1にカットされた白菜ですら全部入りません。そのため余った白菜をそのままジップロックに入れて寒い部屋に常温保存しています。自分で漬けた白菜と比べると明らかに劣化が早いので、少なくとも何もしない状態よりは漬けた方が保存は利いています。
実際に1ヶ月もつかはわかりません。それまでに食べきってしまいますから。それでも2週間くらいは何も問題なく食べられていますし、もっと時間が経過しても大丈夫そうな様子です。
やはり漬物は保存食といったところですね。
今は冬真っ只中なので保存も利きやすいです。夏になったらどうなるか、楽しみです。
味
1ヶ月保存可能な塩の量なので確かに塩辛さはありますが、酸っぱくてたまらないわけではなく、市販の漬物よりちょっと塩気が強いかな程度で美味しくいただけています。
唐辛子や昆布を入れるとより美味しいのでしょうね。慣れてきたら試してみたいです。
食感は柔らかいです。市販の漬物が浅漬けだからなのか私の作り方・保存に問題があるのかわかりませんが少しふにゃっとしています。ここはシャキシャキした歯応えが欲しいなとは思いました。
まとめ
思いのほか簡単に作れてしまう塩漬け。買うより安く済むし塩加減も調整できるので、これからも続けていきたいと思っています。
今となっては一般的な作り方である大きな容器と蓋に重石といった構成でも良いかなと思っているのですが、作りやすい道具のおかげでハードルが下がって始めやすかったのは確かです。迷っている人はこういった便利器具から試してみたはいかがでしょうか。
塩漬けも出来たことで、次は糠漬けに挑戦してみたいな!
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