温かさを保つ手袋のレイヤー構成

衣服

少しでも手を温かく感じたい

もう幾つか寝るとお正月です。冬真っ只中と言ったところでしょうか。

手の防寒と言えばもちろん手袋です。世の中にはいろんな手袋がありますし私も所有しています。登山趣味と言うこともあって街中で使うもの以外もいろいろあったりします。

手袋をはめれば全く冷たくない、などというのは冬場では難しいのですが、少しでも冷たさを和らげる方法があれば良いと思いませんか?

本記事で紹介するのは、この手袋なら寒くない!と言った具体的な商品ではありません。どういう仕組みで温かさを維持するのかという考え方です。whatではなくhowといったところでしょうか。

かなり昔にネットで見かけた手袋のレイヤー構成です。軽く探してみても見つけることが出来なかったのですが内容は覚えているし実践もしています。

温かさを維持するための三層構造

具体的には次の三層から成り立ちます(レイヤーの名前は私が適当に付けました。)。

  • 第1層:保湿レイヤー
  • 第2層:保温レイヤー
  • 第3層:防水防風レイヤー

次から詳しく見ていきます。

第1層:保湿レイヤー

一番の内側、素手に対してはめるのは水・湿気を通さない手袋。ニトリルなどの薄手のゴム手袋が良いと思います。

手から発生する汗を閉じ込める層です。

汗には蒸発することで体温を下げる機能があります。つまり温かくするには汗を蒸発させなければ良いのです。湿気を通さない手袋によって湿度を上げ、汗の蒸発を防ぎます。また湿度が高いと体感温度も高くなります。ジメジメした日本の夏をイメージしてください。

もうひとつ、手汗によって次の保温レイヤーを濡らさない役割もあります。

ただし蒸れます。湿度をわざと高くキープさせているので蒸れます。これを不快と感じることは十分にありえますので注意してください。

第2層:保温レイヤー

次は熱を溜め込むためのレイヤー。ウールなどの厚手の手袋が良いでしょう。

ここを濡らさないのが大事です。濡れると保温性は落ちます。そのために第1層、第3層が存在します。

ウールに関しては吸湿することで熱を発生させるとも言われていますが私はよくわかっていません。ただ濡らさないに越したことはないかと。

第3層:防水防風レイヤー

最後は外からの冷たさの直接要因ともなりうる水や風を通さないレイヤー。

第2層の保温レイヤーが濡れたり、風によって熱を奪われるのを防ぎます。

機能まとめ

  • 保温レイヤーを内からも外からも濡らさない。
  • 風によって熱が奪われるのを防ぐ。
  • 手汗の蒸発によって体温が奪われるのを防ぐ。
  • 手を蒸れさせることで体感温度を上げる。

以上がこのレイヤー構成によって発揮される機能です。

保温・防水防風は一纏めの手袋で良い

冬用の手袋は内側にモコモコのついた防水防風のものが多いと思います。これは第2層(保温)、第3層(防水防風)を兼ねていると考えて良いです。3枚も手にはめるよりは2枚の方が楽なので、実際にはこのようなケースになることが多いと思われます。

とは言え私はそういうのあまり持っていなくて、探してみましたが防寒テムレスくらいしかありませんでした。これはこれで有能です。

メリット・デメリット

メリット

  • 温かい
  • あくまで考え方なのでいろんな組み合わせを試せる(?)

デメリット

  • 手が蒸れるので場合によっては不快に感じる
  • 2枚以上の手袋をはめるので面倒

お試しあれ

私は長年実践していますが効果はあると思っています。劇的に温かくなるわけではないですが。

上でも挙げたように2層3層の機能を併せもった冬用手袋を持っている人は多いと思います。それに薄手のゴム手袋を追加するだけで完成します。簡単なので一度試してみてはいかがでしょうか。

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